ナデシコガイとヒオウギは、姿形の雰囲気が近いので、一緒くたにされてないでしょうか?
わたしも昔は、そうでしたからね。
ちなみに上の写真で違いが分かりますか?
ナデシコガイ
Chlamys irregularis
この名前が植物のナデシコの花から来たとすれば、それにぴったりなのは左下にあるナデシコガイだろう。
ただ、このように淡いピンク色をした殻は少なく、赤っぽい殻やオレンジっぽい殻のほうが多い。
殻の表面には、細かな放射肋が多数あり、肋の間隔や太さは規則的ではない。
ヒオウギ
Chlamys nobilis
和名の由来は、緋扇と思いがちだが、そうではなく檜扇からきている。
強い放射肋の間隔や太さは規則的で、美しい。
また色のバリエーションも多い。
一番上の写真で、左側の三つがヒオウギ、右側の二つがナデシコガイですね。
写真の標本は福井市三里浜砂丘で採集